Archive for 12月, 2013
3Dデータのオープンソース化
3Dゲームを簡単に制作できるUnityエンジンを提供する、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンがUnity公式キャラクター「Unityちゃん」を発表しました。UnityちゃんはUnity内で使用できる3Dデータとして無償で提供される予定です。
Unityは3Dキャラクターや3Dオブジェクトを使用して、簡単にゲームが作成できるツールです。ですが、肝心の3Dデータが作れない、制作に時間がかかる、コストがかかる、という理由でなかなか手が出しにくい領域でした。最近の3Dプリント、3D立体映像、3DCG、3DCADなど3D分野全域でよく言われている問題です。3D制作は面倒でハイコストだったんです。
Unityツールのおかげでその制作環境が改善されつつあります。同社はUnityちゃんを誰でも自由に使える「オープンソース系ヒロイン」とし、さらにUnityツールと合わせて、オープンで自由な「ゲーム制作環境のノウハウを民主化する」と宣言しています。今まで大手メーカーの技術部門が門外不出で行っていた高度な3Dゲーム開発が、小規模、小資本でも行えるようになったのです。
また、Unityで作ったゲームはiPhone/Android/windows8/PS/Xbox/Wiiなど10種類以上のプラットフォームでリリース可能です。開発した1つのソースをマルチプラットフォームでリリースし、収益を倍化できる可能性があります。3Dデータのオープンソース化、大いに歓迎すべきことです。
スミソニアン博物館が提供する3Dコンテンツを公開するサービス「Smithsonian X 3D」
「Smithsonian X 3D」の説明動画
スミソニアン博物館はアメリカを代表する自然史博物館で、その1億3700万点もの所蔵品を全て3Dデータ化する、と公言しています。同博物館が運営する「Smithsonian X 3D」はそのプラットフォームとなるサイトの様です。
3Dデータは3Dプリンターにも使えるSTL形式、obj形式で、どちらも汎用的に利用できるデータです。使用範囲は非営利、非商業用途に限るそうですが、教育用途、研究用途に大いに活用されるでしょう。

例えば、マンモスの3Dデータを3Dプリンターで出力して簡単に模型を作成したり。iBookauthorに取り込めば360度動く模型図鑑が簡単に出来上がります。恐竜やクジラ、イルカ、ライト兄弟の飛行機「ライトフライヤー号」やリンカーン大統領のライフマスクまで、今後順次公開される予定です。
3Dデータのボーダレス化で自宅が博物館に
「自然史の全てを3Dデータに置き換える」とは言い過ぎですが、貴重な美術品や工芸品、化石、標本などは3Dにすることによって、ますます世界中に広まりそうです。その場に行かなくても世界中どこからでも自由にアクセスできる。しかも3Dでよりリアルに。3Dプリンターで出力すれば手で触れられるようにも。
googlemapで自宅に居ながら世界中を疑似旅行できる様になりましたが、今回のスミソニアンの試みで、まさに自宅が博物館になる日が近づいて来ました。
バルセロナが誇る世界的な建築家ガウディの遺作、サクラダ・ファミリア大聖堂の、取材映像、記録番組映像の撮影を3DCMが行いました。
着工から130年を経て尚100年~200年の歳月がかかると言われていた未完の建造物。この建築現場に最新の3Dプリンターが導入されていると聞き、最新の3Dプリンター活用例を取材をさせて頂きました。
最新3Dプリンターと地道な職人作業
3Dプリンターは、主に完成イメージの共有と施工テストのための、模型作りに活用されているそうです。実際に3Dプリンターで素材パーツを成型した模型が見えました。
驚いたのは、その最新の3Dプリンターのすぐ隣で、地道な手作業を職人作業を繰り返す職人さん達の姿。ガウディ存命中に作成された、100年以上前の古い模型の修復を行っているそうです。
大幅に短縮された施工期間
3Dプリンターをはじめ最新機器のおかげで、完成時期が大幅に短縮されたそうです。また、観光収益の増加による財務状況の改善もあり、近い未来の2026年には完成する、とも発表されています。
3Dプリンターがどこまで寄与しているかは定かではありませんが、新しい技術と昔ながらの職人作業が見事に融合し機能している、その結果なのでしょう。2026年が楽しみです。
3DCMでは今後も建築分野の3D活用事例を取材しお伝えして行く予定です。






