3Dプリンターで出力する服
服をデータから出力できる3Dプリンターが登場しました。アメリカのElectroloomという3Dプリンターです。
特殊な硬化性の糸を出力し、服を編み上げる様に造形していく様です。
アパレル分野での3Dデータの活用は一部ではすでに進んでおり、Marvelous Designerの様な衣服シミュレーターもあります。
これは、柔らかい布の表現を、物理計算に基づいて精密に表現できるツールです。新作のスカートのドレープは、実際に歩くとこういった見え方をする、といったシミュレーションをデータ上で行うことができます。使用方法も簡単で、illustratorなどで作成したパターン(服の設計図)を、身体の各部位にあてはめ、材質を選ぶだけです。デザイン画やパターンを起こしながら、簡単に精密な完成予想図が出来てしまうのです。
こういったデータを、今回発表された服を出力できる3Dプリンターと組み合わせれば、デザイン画から、完成予想図ではなく完成品、服そのものが出来てしまいます。
扱える材質の制限や色の再現性の問題など、服用3Dプリンターには課題があるでしょう。しかし、デザイナーやパタンナーの理想の具現化をより手軽に、してくれることは間違いないです。
(執筆者 3DCADデザイナー 3DCM株式会社)
4:21 PM - Posted by 3dcm