完全カスタマイズ製の3D歯ブラシが登場

3Dプリントで作られた完全カスタマイズの3D歯ブラシが話題になっています。

3Dプリンターの医療活用_3Dプリンターで作られた歯ブラシ

歯医者でスキャニングをしてもらい、そのデータをもとに3Dプリンティングで造形。生体適合性のある材質で作られるため口に入れても安全だそうです。

使い方は簡単で、噛みしめる動作を10回~15回、約6秒間繰り返すだけ。医師が勧める「バス改良法」と「フォーンズ法」によるブラッシングで口内の汚れを除去できる。

ですが、コストが高いのです。1本目は299ドルで2本目からも159ドルだそうです。

安くならない3Dプリントのコスト

カスタム仕様の3Dプリンティングでは、量産によるスケールメリットが全くありません。恐ろしく時間がかかる精密3Dプリンティングで1個X円かかるものを100個作ったら、時間もコストもきっちり100倍かかってしまうのです。

ユーザーは1つ数万円の超高級歯ブラシよりも、数千円の電動歯ブラシを選びます。最近の携帯用の電動歯ブラシは見た目もかわいくておしゃれです。

また、歯ブラシにそれほど合理性、即効性を求めているものでしょうか?新聞やTVを観ながらのんびり5分程度ブラッシングした方がリラクゼーション効果(?)や気分転換という意味では良いのでは。

技術と作り手側の理論が優先されがちな3D製品

“3D技術”ありきの商品ではなく、まずはユーザーのニーズがあり、それをかなえる単なる手段として3D技術があるべきです。3D歯ブラシは3Dプリンティングの活用法としては大変面白いのですが、高くてスペシャルな3Dプリンティング歯ブラシは、今のところ”買い”ではありません。

(執筆者 3D造形デザイナー 3DCM株式会社)

1:16 AM - Posted by 3dcm

Comments are closed.

Follow Us

3DCM-SOLUTIONS

rank-app.comRank-app.com
世界中のiPhone/iPadアプリのランキングサイトです。itunes storeがある世界約120ヶ国全てのランキングが分かります。

電子書籍アプリ協会電子書籍アプリ協会
デザイナー・コンテンツホルダーのための電子書籍アプリ制作支援。